中国が数発のミサイルで米国の軍当局を驚かせた。西側マスメディアによると、中国は弾頭の分離を伴う(つまり多弾頭独立目標再突入ミサイル、MIRV。ひとつの弾道ミサイルに複数の核弾頭を装備しそれぞれが違う目標に攻撃することが出来る弾道ミサイル)新しいタイプの大陸間弾道ミサイルの試験発射を行った。月刊軍事雑誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーの伝えたところによれば、中国が発射したのはDF‐41型ミサイル(東風‐41、Dong Feng‐41)。しかし技術分析センターのワシーリイ・カーシン研究員は、発射されたのはDF‐41とは別のものだという。
研究員によれば、今回のミサイルはまったく新しい中国の戦略的システムによるものであり、その発射は明らかに、米国のミサイル防衛計画への対抗措置として行われたものである。中国が弾頭の切り離しを伴う重量級の大陸間弾道ミサイルを開発しているということはつとに知られていた。その計画に基づくミサイル発射は、米国の戦略的ミサイル防衛計画の展開への対抗措置として、中国にとっては避けられないものだった。米国をけん制するための中国の核ポテンシャルの保持にとって、必要不可欠のものだった。 現在中国は、4種類からなる約70発の大陸間弾道ミサイルを展開している。しかし、仮定の話であるが、米国からの最初の核攻撃を耐え抜き、米国本土の枢要な都市へ反撃を加えられるものは、現実的には移動型重燃料ミサイルDF‐31A(DF-31(東風-31、Dong-Feng-31)の改良型。MIRV搭載)のみである。それ以外の単発の、弾頭と切り離し不可能なミサイルこそ、まさに米国の戦略的ミサイル防衛システムによって迎撃されてしまうタイプである。ミサイルによる抑止力のポテンシャルは、こうして、幻想に過ぎないものとなりつつある。
引用元: VOR ロシアの声.
|
2012年8月26日日曜日
中国が数発のミサイルで米国の軍当局を驚かせた。
登録:
投稿 (Atom)